京都は仏教宗派の御本山が多いところです。
そのため極めて品質の高い工芸美術が集結しております。
まさに本物に出会える土地といえると思います。

海外生産や機械化の流れに戸惑いを感じたときは、
決まって京都にある仏教宗派の御本山に行き、
諸先輩方である名工の技を観に行くことにしております。

当時の京都の名工が心血を注いで仕上げきったという
気迫と熱意が、今を生きる私に強く伝わってまいります。

そしていつも工芸美術のすばらしさを再認識するとともに、
中途半端な仕事だけは絶対にしないという決意をさらに深めます。

帰り際には、戸惑いはなくなり、不思議と勇気づけられます。

京都法獅苑にとって、常に品質を見極める基準は、
長い歴史を経て、今なお魅了しつづける京都の名工の技にあります。

それはすべてが伝統的な技術と伝統的な原材料を使って
手造りでつくりあげられた逸品ばかりです。



全ての製品に品質の違いがあるように、御位牌にも品質の違いがございます。
御位牌をつくられる際には、ほんの少し気を配っていただくだけで、
仕上がりに随分と差が出てまいります。

塗り仕上げの御位牌は、長い年月の間御安置いたします。
同じ御位牌を何度もつくることもございませんので、
塗りの御位牌を御作りになられる際には、
最後まで手造りで作られた御位牌がよいのか
そうでもなくてもよいのかどうかの御検討が大切でございます。

また品質と価格が一致しているかどうかをよくお確かめいただき、
御納得してからお求めになられることをおすすめいたします。

今日では、御位牌の文字彫刻や金粉文字の製法に
おきましても多様化しております。従って、御位牌ならどれでも
品質が同じというわけではございません。

ここでは、手彫文字彫刻と手書純金文字の技法と原材料について
正しい情報をお伝えし、品質を見極めるポイントを具体的にご紹介
させていただきます。


    【文字彫刻を見極めるポイント】

    【金粉文字を見極めるポイント】





御位牌の品質は、最後の工程である御法名の文字彫刻によって決まる
といっても過言ではありません。

文字彫刻には様々なものがありますが、主に以下の四つに分けられます。

1 手彫文字彫刻  
2 機械文字彫刻
3 手彫風書体の機械文字彫刻
4 機械文字彫刻のなぞり

日々、御位牌を見るとき御戒名に目がいきます。
その御戒名が機械文字彫刻ですと、御位牌もまた機械的な雰囲気
になりがちです。

しかし今日では、御法名の文字彫刻は、特に指定がない限り、
機械文字彫刻で仕上げられるのが通例となっております。

また、近年、機械彫りの後に少し加工して手彫りとしたり、
手彫り風の機械彫りというちょっと不可思議な
ものが増加しておりまして、まぎらわしいものが多くあります。
このことは、手彫文字彫刻の信用性だけではなく、
本来の手彫りの彫文字職人が育ちにくい要因となり、結果的に
日本の工芸技術の衰退につながってしまっております。

京都法獅苑では、このような紛らわしいことは一切いたしておりません。

京都法獅苑は手彫文字彫刻に特に自信があります。
長くお持ち頂ければ頂くほど、機械文字彫刻にはない良さを
感じ取って頂けると自負しております。



それでは、文字彫刻の品質を見極める三つのポイントを
より詳しくご紹介させていただきます。



その1 御位牌の文字彫刻は手彫文字彫刻と機械文字彫刻がございます。

【手彫文字彫刻】と【機械文字彫刻】の違いは、
手作業で制作されたものと、機械で製作されたものということになります。

【手彫文字彫刻】とは、御位牌に御法名を一文字一文字、筆で書してから、
一画一画刃物で彫られたものをいいます。
最初から最後まで機械を使用することはありません。

京都法獅苑の手彫文字彫刻は、古来より美術工芸が栄えた京都において
脈々と伝えられてきた技法で、刃物が持つ冴えを重視しています。

京都の技法を守り、丁寧に仕上げることによって、
機械彫刻には決してない、工芸的な魅力が発揮されるのです。

また、手彫文字彫刻にも、精巧なものとそうでないものとがございます。

京都法獅苑では、書体に極端なクセがあったり、調和が悪かったり、
刃物の冴えがなく、きちんと彫りきれていない手彫文字彫刻は
一切いたしておりません。

【機械文字彫刻】は、文字原版を機械にはめ込み、
一定の電動力でドリルを高速回転させて彫られたものです。
筆での書や手作業の彫刻は全く必要ありません。

文字彫刻機器の普及により、今日では全国どこででも大量に
生産できるようになっております。

最近ではワープロ感覚によるコンピュータ式の文字彫刻機器や
レーザー彫刻機がてきており、一層機械化が進み工業化しております。



その2 機械彫のなぞりや手彫風書体の機械文字彫刻もございます。

近年、機械文字彫刻の後にちょっとした工作をして手彫文字彫刻
としたり、機械彫りなのに手彫り風といったりして、
本物の手彫文字彫刻のように見せかけたものがございます。

『制作元として、その違いを明確にわかりやすくご説明させていただきたい。』
京都法獅苑がホームページを立ち上げた最大の理由です。

【機械文字彫刻のなぞり】や【手彫風書体の機械文字彫刻】は、
本物の手彫文字彫刻ではありません。
技術工程や制作時間も手彫文字彫刻とは全く異なっております。

【機械文字彫刻のなぞり】は機械彫をしてから、
ハネやハライを中心に手を加えて、手彫文字彫刻としているものです。
手作業による文字の配置構成や書は不要で、彫刻も機械で彫ってから
少し手を加えるだけなので、技術的に容易です。

【機械文字彫刻】と【機械文字彫刻のなぞり】を並べてみますと、
【機械文字彫刻のなぞり】も元々は機械文字彫刻だったことが
簡単にわかってしまいます。

【手彫風書体の機械文字彫刻】は機械文字彫刻と何ら変わりません。
ただ文字原版の書体が手彫風とされているだけです。
少なくとも京都法獅苑の作風とは異なります。

京都法獅苑では、京都の正真正銘の手彫文字彫刻がどういうもの
なのかを出来うる限り知っていただきたく、御位牌の文字彫刻の
無料鑑定もいたしております。

気になる点がございましたら、どうぞお気軽にお問合せくださいませ。

京都法獅苑では、手彫文字彫刻の正統を守り伝える為、
これからも正しい品質表示に努めてまいります。



その3 文字彫刻の金文字は純金箔押仕上と金色塗料仕上がございます。

通常、御位牌の札が黒漆塗りの場合、
文字彫刻の御法名を金で加飾します。この金文字の材料に
何が使われているのかも、品質を見極めていくポイントの一つです。

本来は御法名に純金箔を漆で押して仕上げます。
沈金(ちんきん)ともいわれますが、ここでは以下【純金箔押】とします。

一方、【純金箔押】の代用として【金色塗料】を塗りこむ場合がございます。
【金色塗料】とは、アクリル塗料などの樹脂塗料のことです。
【金色塗料】は、時が経つと黒く酸化していきます。

原材料の価値、光沢、工芸美等、いずれをとっても【純金箔押】
のほうが優れております。

京都法獅苑では、手彫文字彫刻の金文字の加飾は、
最高級の純金箔である五毛(ごもう)の縁付箔を用いて、
国産の天然漆で【純金箔押】をいたしております。

手彫文字彫刻の仕上げには、ぜひとも【純金箔押】をおすすめいたします。

次に、金箔の種類と製造法の違いをご説明します。

金箔は金の純度によって以下の五種類に分けられます。

            五毛・・・・・98.613%
            一号・・・・・97.647%
            二号・・・・・96.699%
            三号・・・・・95.769%
            四号・・・・・94.407%

純度が高いほうが高品質で高価です。
特に、五毛と一号との間の価格差が大きくなっています。
純度が高い金箔は赤みが強く重厚感があり、なんとも言えない
味わい深さがあります。

製造法には【縁付】(えんつき)と【断切】(たちきり)の二種類があります。
手間が全く異なるため、縁付箔と断切箔の価格は倍程違います。

【縁付】は金沢の金箔職人により、昔ながらの伝統的な工程を経て作られた
純金箔です。極めて手間のかかった和紙を用いて製造されております。

【断切】は大量生産を目的として作られた金箔です。縁付箔に用いられる
和紙ではなく、金が延び易くなる代用紙が用いられております。
【断切】には一号箔から四号箔まであります。


【京都法獅苑の特色】

1.文字彫刻   
表面、裏面ともすべて手彫りの文字彫刻でございます。
機械彫りのなぞりや手彫り風書体の機械彫りではございません。

2.文字金箔
最高級の五毛縁付箔を国産の天然漆で金箔押いたしております。
五毛箔の純度は98.613%でございます。  





金粉文字は日本の漆工芸である蒔絵、特に平蒔絵(消蒔絵)の技法と同じで、
漆で文字を書いてから金粉を蒔いて仕上げる工芸技術であります。

金粉文字の質を決める大前提となるのは、手書で、丁寧で、調和のとれた
品格のある文字書体にて仕上げる職人の技術力でございます。
書が粗雑で調和がとれていなければ、出来栄えは良くなりません。

京都法獅苑ではすべて伝統的な漆工芸の手造りでございます。

機械転写ではございません。

次に、書に用いる塗料と金粉の原材料が品質に大きく影響してまいります。

ここでは金粉文字の品質を見極める三つのポイントをご説明します。



その1 書の出来栄えが、極めて重要です。

金粉文字は独特の粘度がある漆を用いて文字を書く技術力が
出来栄えの大半を決めます。

御位牌に、文字が消えないように強靭な接着力のある漆で書をしていきます。
その際、粘度のある漆を部分的に拭きとって書き直すことは困難ですので、
細心の注意を払いながら御法名の書をいたします。



その2 金粉には純金粉と洋金粉(準金粉)がございます。

【純金粉】は純金を粉末にしたものです。
金箔とは光沢が異なり、消粉(けしふん)と言われるように、
重厚感があり、黒漆がもつ独特の黒色と非常によく合います。
1グラム単位で売買されており、貴重で極めて高価なものです。

純金粉は酸化しないという特徴があります。
ですから、保存環境が良ければ、金の輝きは長い年月を経ても
変色することなく持続します。
このことは、桃山時代の高台寺蒔絵などの金蒔絵が変色せず
現存していることからもわかります。

純金粉は純金箔と同様五種類ございます。
五毛を最上級として、一号から四号まで純度の違いがございます。
純金箔とは異なり、縁付箔と断切箔といった製造法の違いはございません。
ですから、純金粉は純度の違いのみによって品質が決まります。

京都法獅苑では、
金粉文字はすべて五毛の純金粉を用いて仕上げております。
(東日本では裏は朱書きにいたします。)

【洋金粉】は準金粉ともいわれる金色の粉末でございます。
純金の粉末ではなく、真鍮(しんちゅう)、つまり銅と亜鉛の混合物です。
純金の代用として用いられています。
純金粉と洋金粉(準金粉)には大きな価格差があります。

洋金粉(準金粉)は年月を経ていくと次第に酸化して黒ずんでいきます。

御法名を金粉文字で仕上げる際には、洋金粉ではなく、
純金粉をおすすめいたします。



その3 金粉文字の書に用いる塗料には、漆とカシューがございます。

【漆】と【カシュー】の違いは天然塗料と化学塗料ということになります。

【漆】は貴重な天然の塗料で、環境にもやさしいものです。
漆に含まれる物質の働きで、乾燥させると強靭な接着力と
耐久性がございます。
ですから、漆で金粉文字を仕上げますと、余程乱雑に扱わないかぎり、
文字が消えたり剥がれたりすることはございません。

【漆】には国産と海外産がございます。

今日、日本で使用される漆の95%以上は中国産の漆です。

国産漆は主に東北地方で採取され、漆の中でも極上品として
大切に扱われております。
極めて貴重で供給量がわずかな為、
やはり高価で、中国産漆の数倍もします。
日本の気候風土の中で育った木から採取する漆は、品質も最高級です。

京都法獅苑では、書に国産の漆を用いております。

【カシュ―】とは、カシュ―ナッツから採れる成分と
合成樹脂を混ぜた化学塗料です。
昭和期に製品化されたものです。扱いやすく安価であるため、
漆の代用として様々な御仏具に用いられています。

カシュ―の成分の化学構造は漆と似ていますが、
漆のほうが深みと品格があります。純金粉の光沢にも重厚感を与えます。
塗料の良し悪しが金粉文字の仕上がりに反映するわけです。


【京都法獅苑の特色】

1.金粉文字
表面、裏面ともすべて手書きの純金粉文字でございます。
機械転写の金粉文字や洋金粉は一切使用しておりません。
(東日本では裏は朱書きにいたします。)

2.金粉と漆
国産の天然漆で手書してから、最高級の五毛粉を蒔いております。
五毛粉の純度は98.613%でございます。





 |  ホーム  |  ご案内  |  品質を見極める  |  京型位牌  |  東型位牌  |
      |  ご注文方法  |  お見積り  |  ご注文用紙  |  書式例集  |

TEL/FAX  075−255−2541

Eメール  houshien@cside7.com

〒604−8145  京都市中京区東洞院通蛸薬師下る元竹田町636−14

Copyright (C) KYOTO HOUSHIEN  All rights reserved
ここに掲載した、文章・画像を無断で、転用・複製することは、ご遠慮ください。