御位牌の品質は、最後の工程である御法名の文字彫刻によって決まる
といっても過言ではありません。
文字彫刻には様々なものがありますが、主に以下の四つに分けられます。
1 手彫文字彫刻
2 機械文字彫刻
3 手彫風書体の機械文字彫刻
4 機械文字彫刻のなぞり
日々、御位牌を見るとき御戒名に目がいきます。
その御戒名が機械文字彫刻ですと、御位牌もまた機械的な雰囲気
になりがちです。
しかし今日では、御法名の文字彫刻は、特に指定がない限り、
機械文字彫刻で仕上げられるのが通例となっております。
また、近年、機械彫りの後に少し加工して手彫りとしたり、
手彫り風の機械彫りというちょっと不可思議な
ものが増加しておりまして、まぎらわしいものが多くあります。
このことは、手彫文字彫刻の信用性だけではなく、
本来の手彫りの彫文字職人が育ちにくい要因となり、結果的に
日本の工芸技術の衰退につながってしまっております。
京都法獅苑では、このような紛らわしいことは一切いたしておりません。
京都法獅苑は手彫文字彫刻に特に自信があります。
長くお持ち頂ければ頂くほど、機械文字彫刻にはない良さを
感じ取って頂けると自負しております。
それでは、文字彫刻の品質を見極める三つのポイントを
より詳しくご紹介させていただきます。
その1 御位牌の文字彫刻は手彫文字彫刻と機械文字彫刻がございます。
【手彫文字彫刻】と【機械文字彫刻】の違いは、
手作業で制作されたものと、機械で製作されたものということになります。
【手彫文字彫刻】とは、御位牌に御法名を一文字一文字、筆で書してから、
一画一画刃物で彫られたものをいいます。
最初から最後まで機械を使用することはありません。
京都法獅苑の手彫文字彫刻は、古来より美術工芸が栄えた京都において
脈々と伝えられてきた技法で、刃物が持つ冴えを重視しています。
京都の技法を守り、丁寧に仕上げることによって、
機械彫刻には決してない、工芸的な魅力が発揮されるのです。
また、手彫文字彫刻にも、精巧なものとそうでないものとがございます。
京都法獅苑では、書体に極端なクセがあったり、調和が悪かったり、
刃物の冴えがなく、きちんと彫りきれていない手彫文字彫刻は
一切いたしておりません。
【機械文字彫刻】は、文字原版を機械にはめ込み、
一定の電動力でドリルを高速回転させて彫られたものです。
筆での書や手作業の彫刻は全く必要ありません。
文字彫刻機器の普及により、今日では全国どこででも大量に
生産できるようになっております。
最近ではワープロ感覚によるコンピュータ式の文字彫刻機器や
レーザー彫刻機がてきており、一層機械化が進み工業化しております。
その2 機械彫のなぞりや手彫風書体の機械文字彫刻もございます。
近年、機械文字彫刻の後にちょっとした工作をして手彫文字彫刻
としたり、機械彫りなのに手彫り風といったりして、
本物の手彫文字彫刻のように見せかけたものがございます。
『制作元として、その違いを明確にわかりやすくご説明させていただきたい。』
京都法獅苑がホームページを立ち上げた最大の理由です。
【機械文字彫刻のなぞり】や【手彫風書体の機械文字彫刻】は、
本物の手彫文字彫刻ではありません。
技術工程や制作時間も手彫文字彫刻とは全く異なっております。
【機械文字彫刻のなぞり】は機械彫をしてから、
ハネやハライを中心に手を加えて、手彫文字彫刻としているものです。
手作業による文字の配置構成や書は不要で、彫刻も機械で彫ってから
少し手を加えるだけなので、技術的に容易です。
【機械文字彫刻】と【機械文字彫刻のなぞり】を並べてみますと、
【機械文字彫刻のなぞり】も元々は機械文字彫刻だったことが
簡単にわかってしまいます。
【手彫風書体の機械文字彫刻】は機械文字彫刻と何ら変わりません。
ただ文字原版の書体が手彫風とされているだけです。
少なくとも京都法獅苑の作風とは異なります。
京都法獅苑では、京都の正真正銘の手彫文字彫刻がどういうもの
なのかを出来うる限り知っていただきたく、御位牌の文字彫刻の
無料鑑定もいたしております。
気になる点がございましたら、どうぞお気軽にお問合せくださいませ。
京都法獅苑では、手彫文字彫刻の正統を守り伝える為、
これからも正しい品質表示に努めてまいります。
その3 文字彫刻の金文字は純金箔押仕上と金色塗料仕上がございます。
通常、御位牌の札が黒漆塗りの場合、
文字彫刻の御法名を金で加飾します。この金文字の材料に
何が使われているのかも、品質を見極めていくポイントの一つです。
本来は御法名に純金箔を漆で押して仕上げます。
沈金(ちんきん)ともいわれますが、ここでは以下【純金箔押】とします。
一方、【純金箔押】の代用として【金色塗料】を塗りこむ場合がございます。
【金色塗料】とは、アクリル塗料などの樹脂塗料のことです。
【金色塗料】は、時が経つと黒く酸化していきます。
原材料の価値、光沢、工芸美等、いずれをとっても【純金箔押】
のほうが優れております。
京都法獅苑では、手彫文字彫刻の金文字の加飾は、
最高級の純金箔である五毛(ごもう)の縁付箔を用いて、
国産の天然漆で【純金箔押】をいたしております。
手彫文字彫刻の仕上げには、ぜひとも【純金箔押】をおすすめいたします。
次に、金箔の種類と製造法の違いをご説明します。
金箔は金の純度によって以下の五種類に分けられます。
五毛・・・・・98.613%
一号・・・・・97.647%
二号・・・・・96.699%
三号・・・・・95.769%
四号・・・・・94.407%
純度が高いほうが高品質で高価です。
特に、五毛と一号との間の価格差が大きくなっています。
純度が高い金箔は赤みが強く重厚感があり、なんとも言えない
味わい深さがあります。
製造法には【縁付】(えんつき)と【断切】(たちきり)の二種類があります。
手間が全く異なるため、縁付箔と断切箔の価格は倍程違います。
【縁付】は金沢の金箔職人により、昔ながらの伝統的な工程を経て作られた
純金箔です。極めて手間のかかった和紙を用いて製造されております。
【断切】は大量生産を目的として作られた金箔です。縁付箔に用いられる
和紙ではなく、金が延び易くなる代用紙が用いられております。
【断切】には一号箔から四号箔まであります。
【京都法獅苑の特色】
1.文字彫刻
表面、裏面ともすべて手彫りの文字彫刻でございます。
機械彫りのなぞりや手彫り風書体の機械彫りではございません。
2.文字金箔
最高級の五毛縁付箔を国産の天然漆で金箔押いたしております。
五毛箔の純度は98.613%でございます。 |